あいちアール・ブリュット展とあわせ、障害のある人の創作活動を応援するため、芸術系大学の教員などが、障害者支援施設を訪問し、絵画や陶芸などの行う「出前講座」を行っています。
全国障害者芸術・文化祭が開催される今年は、出前講座で制作した作品を全国障害者芸術・文化祭で展示します。例年は、絵画や工作、陶芸など、内容も様々ですが、今年は、いずれの施設でも陶芸で、風鈴を制作しました。
9月~10月にかけて、6か所の施設等で出前講座を実施。施設によって、粘土から形を作り、絵付けを行う2回コースか、絵付けのみを行う1回コースかを選択。それぞれの参加者の障害の状態によって、方法を工夫して風鈴をつくりました。中には、粘土の魅力にひかれて、職員さんも一緒に制作しているところもありました。
ゆっくり丁寧に作る人、細かいところまでこだわる人や一気に作り上げる人、途中で飽きてしまう人もあれば、最後までこだわって作る人も…、皆さん、思い思いのペースで風鈴を作っていました。講師の方の制作方法や実施施設により、形も色も短冊も実にさまざま。バラエティーに富んだ風鈴が出来上がっています。
12月の全国障害者芸術・文化祭では、6か所の施設で制作した100個以上の風鈴を集めて、ひとつの作品として展示します。作品の一部は、豊橋でも展示。どんな作品が出来上がるのか楽しみです。
(実施施設)
名古屋市あけぼの学園
名古屋市総合リハビリテーションセンター
社会福祉法人同胞援護会春日苑
社会福祉法人昭徳会小原寮
医療法人静心会桶狭間病院藤田こころケアセンター
社会福祉法人双樹会ワークショップ杜
(Y.S)